先週は一度も売買せず、JX金属とアシックスの値動きを見守った1週間だった。ところが今週は、その状況が大きく変わった。月曜日には2銘柄とも大幅に上昇し、火曜日にはすべて利益確定。そして木曜日には、これまでとは反対に株価の下落で利益を狙う「信用売り」を本当に久しぶりに行った。週の初めには現物株を持っていたのに、週末には信用売りの建玉を2銘柄保有している。自分でも、こんな展開になるとは思っていなかった。
10月5日(月)――ついにJX金属が買値を上回った
日経平均は69,946.86円、前週末比+1,637.40円(+2.40%)と大幅に上昇した。取引時間中には70,072.13円まで上がり、初めて7万円台に乗せる場面もあった。先週までの激しい値動きが続いているようだった。
JX金属は3,712円、前週末比+100円(+2.77%)。取得価格は3,616.7円だったので、200株の含み益は+19,060円となった。先週末には買値まであと4.7円というところだったが、ようやくはっきりと取得価格を上回った。9月29日には3,486円まで下がり、含み損が−26,140円になっていた。それからわずか4営業日で、含み損益は45,200円も改善したことになる。
アシックスも強かった。終値は4,279円、前週末比+138円(+3.33%)。取得価格4,075円に対して、200株の含み益は+40,800円となった。2銘柄合計では+59,860円。買付余力283,674円を加えた総資産は1,881,874円となった。
つい先週、含み損が膨らんで「悔しい」と思っていたのに、今度は含み益が約6万円。何も売買していないのに、これだけ景色が変わった。特にJX金属は、何度も「やれやれ」と思いながら持ち続けてきた銘柄だっただけに、買値を上回ったことが印象に残った。
10月6日(火)――15%まで待てなかった。2銘柄をすべて売却
この日は、今週で最も大きな決断をした日だった。日経平均は70,683.98円、前日比+737.12円(+1.05%)と続伸。前日に一時突破した7万円台を、今度は終値でも上回った。
そんな中、午後1時30分にJX金属200株を3,845円、アシックス200株を4,441円ですべて売却した。
JX金属の取得価格は3,616.7円なので、単純計算で+45,660円の利益確定。アシックスの取得価格は4,075円なので、こちらは+73,200円。合計すると、118,860円の利益を確定したことになる。税金や手数料などを考慮する前の金額だが、これまで含み益として表示されていた数字が、実際の売却によって確定した。
しかし、ここで一つ問題があった。
自分は9月14日、JX金属とアシックスの両方に「15%上昇したら利益確定、7%下落したら損切り」というOCO注文を設定していた。ところが今回は、その15%を待てなかった。JX金属の売却益は取得価格に対して約6.31%、アシックスは約8.98%。どちらも10%に届いていない。
利益が出ているのに、なぜ待てなかったのか。理由は単純だった。耐えきれなかったのである。
つい数日前には含み損になっていた。それが急回復して、今度は大きな含み益になった。ここからまた下がったらどうしよう。せっかく増えた利益が消えてしまうのではないか。そんな気持ちがあったのだと思う。
損失を抱えているときは「早く戻ってほしい」と思い、利益が出ると今度は「この利益を失いたくない」と思う。15%で利益確定すると決めていたはずなのに、実際に利益が増えてくると、決めたところまで待つことができなかった。
今回はルールよりも自分の気持ちを優先して売却した。この事実は、そのまま記録しておこうと思う。
売却後は、JX金属もアシックスも保有株数がゼロとなった。9月4日にJX金属400株を購入して以来、途中でアシックスに一部乗り換えながら続いていた現物株の保有が、ここでいったん終了した。
10月7日(水)――売った翌日、株価はどう動いたのか
この日は売買しなかった。保有株はゼロで、現金のまま相場を見ていた。
日経平均は70,035.71円、前日比−648.27円(−0.92%)と反落した。朝方には70,793.29円まで上昇したものの、その後は失速。終値は7万円台を維持したが、前日までの勢いはいったん落ち着いた。
気になったのは、もちろん前日に売却したJX金属とアシックスだった。
JX金属は一時3,971円まで上昇した。前日に自分が売った3,845円を126円も上回ったことになる。しかし、そこから大きく下落し、終値は3,797円。結局、売却価格より48円安く終わった。
アシックスも一時4,522円まで上昇したが、終値は4,450円。こちらは前日の売却価格4,441円を9円上回った。
2銘柄とも朝方には売却価格を上回ったものの、終値ではJX金属が下回り、アシックスはわずかに上回る結果だった。
もし前日の200株ずつをそのまま持ち続けていたら、終値での評価額は実際の売却代金より7,800円低かった計算になる。ただし、これは翌日の株価を比較しただけであり、売却の良し悪しを証明するものではない。
自分はこの日、売買をせずに過ごした。そして、翌日に向けて新たな銘柄を探し始めていた。今度は買いではなく、売りで入る銘柄だった。
10月8日(木)――本当に久しぶりの空売り。日清紡HDとTDKを売建て
この日は日経平均が69,042.11円、前日比−993.60円(−1.42%)と大幅に下落した。始値69,840.64円から下げ続け、終値がそのまま安値となった。前日までの7万円台から、再び6万円台へ戻った。
前日から信用売りで入る銘柄を探していた自分は、午後1時30分に二つの銘柄を売建てした。
一つ目は日清紡HD。2,723円で200株を信用売りした。二つ目はTDK。3,424円で200株を信用売りした。売建代金の合計は1,229,400円となった。
これまで最近の取引で行ってきたのは、株を買って値上がりを待つ取引だった。しかし信用売りは、その逆である。株を借りて先に売り、値下がりしたところで買い戻せば利益になる。一方、株価が上がれば損失が発生する。現物株とは違い、株価の上昇による損失には理論上の上限がなく、貸株料などの費用や追加保証金にも注意が必要だ。
空売りそのものは人生で初めてではない。ただ、本当に久しぶりだった。しばらく現物株の値上がりを期待する取引が続いていたので、今度は値下がりを期待する立場に戻ったことになる。
今回は、以前の「利益15%、損切り7%」というルールから変更し、信用売りについては「利益10%、損切り5%」で注文を設定した。
日清紡HDは終値2,717.5円、TDKは3,353円となった。どちらも売建価格より下がっていたため、日清紡HDの評価益は+1,100円、TDKは+14,200円。合計で+15,300円の含み益となった。
SBI証券に表示されていた現金残高などは1,942,256円。これに建玉評価損益+15,300円を加えた参考総資産額は1,957,556円となった。信用取引なので、売建代金をそのまま現金に足すわけではない。また、建玉評価益はまだ確定した利益ではない。
現物株をすべて売却した2日後に、今度は2銘柄の信用売りを保有することになった。自分の投資の形が、短期間で大きく変わった。
10月9日(金)――信用売り2日目。含み益は42,900円へ
この日は売買しなかった。前日に建てた日清紡HDとTDKの信用売りを、そのまま持ち越した。
日経平均は69,030.92円、前日比−11.19円(−0.02%)と小幅に下落した。朝方には68,150.02円まで下がり、前日比で約892円安となる場面もあった。しかし、その後は下げ幅を縮小し、ほぼ前日と変わらない水準で終了した。TOPIXはむしろ上昇しており、市場全体が一方的に下落したわけではなかった。
そんな中、日清紡HDとTDKはそろって下落した。
日清紡HDは2,664.5円、前日比−53円(−1.95%)。売建価格2,723円との差は58.5円となり、200株の評価益は+11,700円となった。
TDKは3,268円、前日比−85円(−2.54%)。売建価格3,424円との差は156円となり、200株の評価益は+31,200円だった。
2銘柄合計の建玉評価益は+42,900円。前日の+15,300円から、一日で27,600円増加した。現金残高など1,942,256円を据え置いて計算した参考総資産額は1,985,156円となった。
信用売りを再開して2日目で、含み益が4万円を超えたことになる。ただし、これはまだ確定した利益ではない。日清紡HDもTDKも、設定した利益10%の利確水準には届いていない。今回は売買せず、そのまま週末を迎えた。
今週を振り返って――利益を確定したのに、今度は売りで入っていた
今週は、これまでの投資記録の中でも特に変化の大きい1週間だった。
月曜日にはJX金属とアシックスがそろって上昇し、含み益が+59,860円まで増えた。火曜日には、決めていた15%の利確ルールを待てず、2銘柄とも売却。合計118,860円の利益を確定した。そして水曜日は売買せず、木曜日には日清紡HDとTDKを信用売り。金曜日には、その建玉評価益が+42,900円になった。
日経平均も激しかった。月曜日に初めて7万円台へ乗せる場面があり、火曜日には終値で70,683.98円まで上昇。しかし水曜日から3営業日続落し、金曜日には69,030.92円で終了した。週の初めには上昇相場だったのに、後半には下落が目立つ展開となった。
参考総資産額は、前週末10月2日の1,834,274円から、今週末には1,985,156円となった。差は+150,882円である。ただし、これは現金残高などと信用建玉の評価益を組み合わせた参考値であり、税金や信用取引の諸経費などをすべて反映した確定損益ではない。
それにしても、今週の自分の行動を振り返ると不思議な気持ちになる。ほんの数日前までは、JX金属とアシックスが上がることを期待していた。それが今は、日清紡HDとTDKが下がることを期待している。同じ株式投資なのに、立場が完全に逆になった。
そして何より、10月6日の売却が心に残っている。15%で利益確定すると自分で決めたのに、そこまで待てなかった。含み損が続いたときには上昇を待ち望んでいたはずなのに、いざ利益が増えると、その利益を失うことが怖くなった。
損失を抱えることだけが難しいのではない。利益を抱えたまま待つことも、自分にとっては難しかった。
一方、本当に久しぶりの信用売りでは、新たに利益10%、損切り5%というルールを設定した。これから株価がどう動くかは分からない。金曜日時点の+42,900円も、週明けには増えているかもしれないし、減っているかもしれない。
今週は利益を確定し、久しぶりに信用売りを再開した。そして、自分で決めたルールと実際の感情が必ずしも一致しないことを、改めて実感した1週間だった。
株は本当に分からない。そして、自分自身の気持ちも、なかなか思いどおりにはならない。

コメント